木桶仕込で手作りを前面に打ち出した『祁答院(けいどういん)蒸留所』の焼酎です。この蔵は平成9月10月に立ち上がった・・表向きはまだ若い蒸留所です(笑)。表向きと言うのは、この蔵には前身の蔵があるんです。
鹿児島県薩摩川市内で長年、芋焼酎『青潮』を作ってきた西醸造所と言う蔵がそれ(前身)になります。蔵主さん(西さん)が健康上の理由から焼酎作りを辞めざるを得ない状態になったのだそうですが『青潮』には多くの熱烈なフアンがついていましたから、このまま『青潮』が消えてしまうのは惜しい!!と考えてくれる蔵主が現れました。
霧島町蒸留所のオーナーを務める古屋芳高さんが『青潮』の蒸留所(西醸造所)の継続を決意してくれたそうです。西醸造所の蔵は、建物も設備も老巧化していて、そのままで継続することは難しいと判断をして場所を祁答院町へ移転させて、新しい蔵を建てることにしたのだそうです。
祁答院蒸留所では、原料を発酵させる『モロミ』を入れる容器に、人の手をかけてじっくりと『モロミ』と向き合う焼酎造りをするために『木桶仕込み』を採用しました。・・じっくりどころか、かなり手間のかかる作り方なんだそうです。さらにこだわりがあって、出来上がった焼酎の一部は蔵の正面にある光が当たらずに外気に影響されにくい『洞窟』で温度・湿度を一定に保たれた状態で『貯蔵・熟成』されるのだそうです。・・・ただ、今回『貴田乃瀬』に来た『青潮』は、この『木桶仕込み』のものではなく、前の蔵から引き継いだ原酒を使ったものだそうです。
と・・長々と蔵の紹介をしましたが『私』は『かたやま酒店』さんから紹介されて手元に置いただけだったので、正直、この『青潮』が人気のある焼酎だと言うことを知りませんでした(笑)。『この頃、おやかたはワインに魂を売っているからなぁ・・(爆笑)』とお客様に強烈ないやみを言われてしまいました(そんなことはありません、ワインだけではなく日本酒と焼酎にも魂を売っています)。
焼酎フアンのお客様たちが騒ぐのです『おおっ青潮がさりげなく置いてあるっ!!』って。お客様に言われてから『青潮』の素晴らしさを知った訳です(知らされたんです)。しっかりとした『芋の香り』口に含むとさらに『香り』が広がります。辛口に感じます・・・旨いです(笑)。『青潮』フアンのお客様が言うには『食事をしながら楽しめる焼酎って本当はそんなにないと思うよ!!』との事でした。
確かに、そんなに(食事の)邪魔をするような焼酎だとは感じませんでした。辛口って感じるのがいいんでしょうねぇ。自分のお店でお酒を飲むことはほとんどありませんが、食事を取りながらグラスに一杯飲んでみました・・もう一杯欲しくなりました(笑)・・何とか我慢しましたけど。
久し振りに焼酎の記事を書きましたねぇ・・確かに『魂を売った』っていやみを言われても仕方がないかもしれない(爆笑)。考えてみると『焼酎』や『日本酒』・・魂を売ったと言われた『ワイン』でさえも、この頃記事として書き込みが少ないですねぇ・・反省して、しっかりと書き込みを増やしていきます(笑)。