とにかく、今月は仕事が終わった後に用事が立て込んだひと月だった。
仕事(お店の意営業時間)が終わった後は今度は『仕込み』が始まる。一般的な料理屋さんのように、朝早めに起きてその日の仕込みをすると言う形をとっていない。
時間と手間がかかる仕込みは、お客様がお帰りになった後で9割ぐらい・・ものによってはすべて完成した状態まで持っていく。仕込みの効くものだけの事だけど。
『私』がこうして書いていることを勘違いされている方がときどきいる(笑)。お店に来て『これって、親方のブログを読むと昨日のうちに作ったんでしょ!!刺身くらいお客様の顔を見てから切りなさいよ!!』まさか、そんな話はおやかたの作り話しだと言われるかもしれないけど、実際にあった話だから驚く(笑)。
『私』の言う処の『お客様がお帰りになった後の『仕込み』と言うのは、例えば何時間も煮込んで作る(正確にほぼ3日がかりの)『牛タンの柔らか煮』だとか、同じく『黒豚の黒ゴマ煮』だとか、食べてもらえばわかる手間のかかる『鰹の野菜盛り』の『野菜のつま』だったり『ワインに合う刺身の盛り合わせ』に使う『漬物のソース』だったり・・挙げればきりがない。
確かに『昨日造ったもの』には違いないが『今日』ではできないものばかりだ。3日かかるものをどんなに早起きしても『今日』は作れないだろう。どこの飲食店にも、時間と手間のかかるメニューと言うのがあるとは思うのだけど(笑)。
ましてや、いくら『私』でも『刺身』を前日に切っておくなんてことはない。前日に支度しておくことはよくするけどね(笑)。寝かしておく『刺身物』って言うのがあるから。今で言う処の『熟成』ってやつ(笑)。
何もかも『今日』仕入れて『今日』仕込むって言うのは『貴田乃瀬』の今のメニューでは無理かも(笑)。そう言うお店もあるのだろうけど・・まぁ、ねぇ(笑)。