麦焼酎 銀の水ブラック 黒麹
納得いくまでとことんつき進むタイプ・なんでもかんでも自分でやらないと気がすまないタイプ。こんなに頑固な杜氏が作った麦焼酎(この蔵元の社長さんでもあります・・水江順治さん)なら、こちらからお願いをして、たとえ一口でも頂いて見たい・・そう思うじゃないですか!!。ここのところ『芋焼酎』ばかりに気をとられていましたが『麦焼酎』でも、続々といいものが入ってきています。
この『麦焼酎 銀の水』には二つの種類があります。一つは透明なビンに入っていて・・蛋白質・脂肪分を極限まで取り除くために大麦の中心に近いところまで精麦して(日本酒ならば大吟醸ですね)減圧蒸留後3年以上じっくりと熟成させてあり、香りはフルーティでも味わいは驚くほどサッパリとしている『麦焼酎 銀の水25度』・・もう一つは今回紹介する『麦焼酎 銀の水ブラック 25度』・・ブラックと言う名前から想像がつくかもしれませんが『黒麹』を使って仕込んであります。『銀の水』の黒麹バージョンと言うわけです。同じ原料を使って作った焼酎でも、麹が違うだけでこれだけ味に変化があると言うのに驚かされます。
この『銀の水ブラック』は天竜の内山酒店さんからの紹介で『貴田乃瀬』にやってきましたが、最初はラベルの派手さになんとなく手が出ず、しばらくは裏の倉庫で眠っているだけの焼酎でした。と・・ある日、麦焼酎が切れてしまい、お客様に『すいません、麦焼酎を切らしてしまいまして・・・』とあやまっていると、おかみさんが『親方、裏の倉庫にこんな麦焼酎があったよ』とお客様のところに持ってきたのです。『銀の水』が残っているのは分かっていましたが・・ラベルが・・。お客様は『おおっ・・カッコイイラベルの麦焼酎じゃないの・・』とおっしゃってくださいましたが『私的』には何となく・・・。でも、目に入っちゃったんですからもう仕方ありません。封を切ってまず自分で一口。・・・『美味いっっ・・これ・・もの凄く美味しいです・・・』お客様の前でしたが、思わず声に出してしまいました。
さっそくネットなどで情報を・・最初に書いたように、頑固な杜氏が・・・と書いてあります。大変失礼しました。こんなに美味しい焼酎ならば、こちらからお願いしてでもいただきに上がらないと。
いやぁ・・麦焼酎恐るべしです。自分の『なんとなく・・』なんて言うちっぽけな気持ちで計るなんてできないくらいにすごい『麦焼酎』です。心していただくことにします(笑)。