新進気鋭の・・。
『貴田乃瀬』と言うより『私』の個人的な友人に、近頃売り出し中『新進気鋭』の華道家『永井裕心』君がいます。年齢は(華道の世界では大変に若手です)若干(今年で)30歳。20代半ばからのお付き合いです。その頃の彼は、はっきりと「華道家」として身を立てようとしていたわけではなく、小説家になりたいとか演劇関係もいいなぁ・・とか、どこにでもいる若者のように自分の将来像が見えていない自分に苛立っているように見えました。『華道』の道に進みたいと相談をされましたが『大賛成だっ』ともろ手を挙げたのは、彼の周りで私だけだったらしくかえって『私』のほうが驚いたのを覚えています。
その年から『華道』の道へ入ったわけではなく、その時はすでに、京都洛西の名刹、仁和寺に伝えられている華道の流派で、伝花といわれる古典花(生花)の技法の伝承、現代感覚あふれる盛花・投入花の探求、さらには自由な生け花への道をも開き、豊かな感性を育て、次代に生け花の美しさと、生け花を求める心を継承していくことを目的とした流派『御室流』(・・と、御室流のブログから・・)で十分に『華道家』を名乗ることが出来るくらいに勉強をしていたのです。その上でフラワーアレンジメントなどにも興味を持ち、ヨーロッパへ単独で出かけて行ったりもしていました。多芸多才・・(笑)。
映画・座頭市(北野たけし監督作品)で『おきぬ・おせい』と言う姉妹(実はおせいは男なんです)のおせいの子供時代を演じた『早乙女太一』君(大衆演劇・劇団朱雀二代目)と同じ舞台に立って花を生けたこともある。舞台だけではなく、太鼓や能などの古典的な舞台に上がり、その舞や音楽とともに花を生けるというパフォーマンスをすることでも名前がジワリと広まってきているんです(笑)。
で、その彼が久しぶりに浜松で花を生けたと報告に来てくれました。クリエート浜松で8月の8日から12日まで開かれている、第20回『書研展』(書道の発表会)で一番大きなギャラリー(部屋)の真ん中に彼『永井裕心』君の作品がど〜〜んとおかれているのです。写真がそれです!!。
ちゃんとデジカメで撮ってきたかったんですが、なにぶん書道展・・『書』を撮らずに『花』ばかり撮るわけにもいかず、ゲリラ的に携帯でパチリ・・・っと。
さらにギャラリーのコーナーに置かれていた小さな生け花もパチリ。
『新進気鋭』と言う言葉が『彼』の表現方法に合っているのかどうかわかりませんが、熱く語る『彼』を見ていて浮かんできて言葉なんです。お時間・お暇がありましたら、ぜひのぞいて見てください。